今日は一日家で過ごしてしまった。今月初めから読んでいたフィリップ・K・ディックのSF小説”アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))"を読み終えた。

 ディックの小説の中では一番有名どころなので僕がとやかく感想を言ってもしょうがないと思うけど、今まで読んだ彼の小説の中では一番すんなりと読むことが出来た。

 過去に読んだ彼の三冊の小説は面白いのは面白いんだけど、話が終盤になるにつれて、話を終わらせる為にか?内容を詰め込み過ぎて少し意味が”???”になることがあった。(もちろん僕に読解力がないのは認めます)

 でも”アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?"に関してはそれがなかった。


 地球に潜り込んだアンドロイドを主人公のデッカードが処分=殺していくストーリ。アンドロイドは見かけは人間と全く同じなので外見上はで見分けるのは不可能。ただアンドロイドは人と共感する能力が欠如している。それが唯一アンドロイドと人間を見分ける手がかり。それを測定する機械をもとにしてアンドロイドを処分して行く。(かなり大雑把に書いています)

 読んでみて思ったんだけど、現代でもアンドロイド的な人間は沢山いると思った。もしかしたら僕なんかそれに近いじゃないかと思う。以前好きな人から「あなたは冷たい人間だ」と言われたこともあったし、僕は他の人達とは”ちょっと”違うのかもしれないと思って悩んだりもした。”大きく”違うのなら諦めもつくんだけど、”ちょっと”だから日々苦しんでいるのかもしれない。

Regina Spektor - Samson [from~Begin to Hope]

 見かけは同じなんだけどね:(